「やるべきことが多くて疲れている…」
「一つのことに集中できてない…」
「作業が雑になっている気がする…」
自分や部下にそう感じたら、マルチタスク思考に陥っているかもしれません
同時並行で作業を進める、いわゆる“マルチタスク”と言われているタスク処理。
これは元々、コンピューターの処理プロセスからきています。
人間もコンピューターのごとく同時並行で作業できれば、仕事が速く進みそうに感じます。
しかし、それはただの錯覚に過ぎないことが様々な研究で明らかになっています。
コンピューターのように複数のアプリケーションを同時処理することは、人間の脳には適していないのです。
人間が行っているマルチタスクは、同時並行処理ではなく、タスクを細かく切り替えていく「タスク・スイッチング処理」
Instagram→YouTube→Tiktok→Instagram…とアプリを切り替えていく感じ
このマルチタスク=タスク・スイッチングは、複数のタスクに対応して“常に気が散っている”状態を生み出します。仕事を進めていく上では、実際には役に立っていないどころか、返って効率を落とし、私たちを疲弊させていきます。
では、私たちに本当に適した方法は何かというと…
“シングルタスクに一点集中すること”
つまり、一つのタスクに集中して、一つ一つこなしていく、ということです。
「マルチタスク」と「シングルタスク」
あなたは、どちらの作業タイプに近いでしょうか?
シングルタスク度診断でチェックしてみましょう
あなたのシングルタスク度を診断してみよう
診断方法は簡単です。
あなたの普段の1週間を思い浮かべましょう。
そして、20の質問について0~5で点数を付けてください。(回数は参考程度に)
点数の付け方
0 = まったくない
1 = ごくたまに(年に1~4回)
2 = たまに(年に5~8回)
3 = ときどき(月に1~3回)
4 = しばしば(週に1~2回)
5 = よくある(週に3回以上)
スコア評価
スコア0~25の人
シングルタスク上級者
素晴らしい!!あなたは立派なシングルタスク上級者です。
あなたはまさに「いま」という瞬間を生きていると言えます。
今の仕事のやり方に自信を持って、継続していきましょう。
スコア26~50の人
シングルタスク中級者
イイ線いってます!
あなたは一つの作業に没頭しやすいタイプかもしれないし、普段の生活で意識してシングルタスクを実践しているかもしれません。
でも、時々目の前の仕事に集中できずに、他のことに気を取られる時があるかもしれません。
改善していくことで、今以上に効率的に仕事をこなせる余地が残っています。
スコア51~75の人
シングルタスク初級者
あなたは、少し気が散りやすいタイプかもしれません。
仕事の面でも生活の面でも、やり方を変え、今より生産性を上げる方法がたくさんあります。
たまにすごく集中できた、という時間もあるはずです。
その瞬間を再現することができれば、今以上に生産的な仕事をこなせるようになります。
スコア76~100の人
大幅な伸びしろあり
急ブレーキを踏んで、今の仕事の仕方を変えていく必要があるでしょう。
しかし、仕事の進め方や対人関係をこれから大幅に改善できる余地があります。
シングルタスクを習得して実行することで、とてつもない成果を上げられます!
「シングルタスク度診断」まとめ
あなたのスコアはいくつでしたか?
私がはじめてやったときは35点でした。マルチタスクは避けていたつもりなんですが。
様々な職業の方、200人へ同様の質問をしたところ、特に多かったのが、
・紹介されたばかりの人の名前をすぐに思い出せなくなる。
・歩ききながら、携帯電話などをいじる。
・仕事や作業を進めようと思っていたのに横道にそれ、つい他のことをしてしまう。
これらの項目を、しばしばやってしまう(=4点)と答えた人は90%もいました!
それ以外の項目にも、約半数の人がしばしばやってしまうと答えています。
テクノロジーが日々進化し、私たちの日常はとても便利になっています。
しかしその反面、多くの人が注意散漫な状態に陥っています。
いま以上に“いまここ”に、そして“やりたいこと”にフォーカスしたい。
もっと充実した毎日を送りたいと思いませんか?
そう感じたなら、この本を手に取ってみると良いかもしれません。
アメリカの著名な講演家・実業家・ビジネスコンサルタントのブライアン・トレーシー氏もこう言っています。
「この方法はあなたの生産性とパフォーマンスを劇的に変える。本書は時間管理と自己管理についてあなたが生涯に読むものの中で最も重要な1冊になるだろう」
こちらの記事ではシングルタスクの実践方法を要約しています。
7分ぐらいで読める内容になっているので、休み時間にどうぞ。